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BtoBファクタリング
最終更新: 2026年4月1日

BtoBファクタリングの会計処理・仕訳|経理担当者向けガイド

ファクタリング利用時の仕訳・勘定科目・消費税の取扱い・決算書への影響を、具体例で解説します。

ファクタリングの基本仕訳

  • ファクタリングは「売掛債権の売却」として処理する
  • 手数料は「売上債権売却損」(営業外費用)で計上
  • 借入金は発生しないため、負債は増えない

ファクタリングの会計処理は、「売掛金の売却」として扱います。銀行の手形割引に似た処理ですが、借入ではなく債権の売買である点が異なります。

📌 基本の仕訳(売掛金500万円・手数料8%の場合)

ファクタリング契約・入金時:

現金預金    4,600,000 / 売掛金    5,000,000
売上債権売却損  400,000

売掛金500万円が消え、現金460万円と手数料40万円(売上債権売却損)に分解されます。

2社間ファクタリングの仕訳

2社間ファクタリングでは、売掛先からの入金を一度受け取ってからファクタリング会社に送金する流れになるため、追加の仕訳が必要です。

📌 2社間の仕訳(3ステップ)

① ファクタリング契約・入金時:

現金預金    4,600,000 / 売掛金    5,000,000
売上債権売却損  400,000

② 売掛先から入金があった時:

現金預金    5,000,000 / 預り金    5,000,000

③ ファクタリング会社に送金した時:

預り金     5,000,000 / 現金預金   5,000,000

3社間ファクタリングの仕訳

3社間では売掛先がファクタリング会社に直接支払うため、精算の仕訳は不要です。

📌 3社間の仕訳(売掛金1,000万円・手数料3%)

ファクタリング契約・入金時:

現金預金    9,700,000 / 売掛金    10,000,000
売上債権売却損  300,000

3社間は仕訳がシンプル。売掛先からの入金はファクタリング会社に直接入るため、精算仕訳は不要です。

消費税の取扱い

⚠ ファクタリング手数料は消費税「非課税」

ファクタリングは金銭債権の譲渡に該当し、消費税法上の非課税取引です(消費税法第6条、別表第一第2号)。

  • 手数料に消費税は含まれていません
  • 仕入税額控除の対象にはなりません
  • 課税売上割合の計算に影響する可能性があります

インボイス制度の影響もありません。ファクタリング会社からの適格請求書は不要です。

貸借対照表への影響

ファクタリングの最大の会計上のメリットは「オフバランス効果」です。

ファクタリング利用前
売掛金5,000万円
現金預金500万円
借入金3,000万円
負債比率54.5%
ファクタリング利用後
売掛金3,000万円
現金預金2,340万円
借入金3,000万円
負債比率56.2%

売掛金が減り現金が増えるため、流動比率が改善します。借入金は増えないため、銀行融資の審査にもプラスに働く可能性があります。

損益計算書への影響

ファクタリングの手数料は「売上債権売却損」として営業外費用に計上されます。営業利益には影響しませんが、経常利益と当期純利益は減少します。

📌 損益計算書での表示位置
  • 売上高 → 影響なし
  • 営業利益 → 影響なし
  • 営業外費用 → 売上債権売却損が加算
  • 経常利益 → 手数料分だけ減少
  • 当期純利益 → 手数料分だけ減少

経理で注意すべきポイント

よくある質問

ファクタリングの手数料はどの勘定科目で処理しますか?
「売上債権売却損」として営業外費用に計上します。「支払利息」ではありません。
ファクタリングの手数料に消費税はかかりますか?
消費税は非課税取引です。仕入税額控除の対象にもなりません。
貸借対照表にどう影響しますか?
売掛金が減少し、現金預金が増加します。借入金は増えず、流動比率が改善するのがメリットです。
2社間の精算時の仕訳はどうなりますか?
売掛先からの入金を「預り金」として計上し、ファクタリング会社に送金した時点で「預り金」を消去します。

まとめ

BtoBファクタリングの会計処理は、「売掛金の売却+売上債権売却損の計上」が基本です。借入とは異なるため、負債が増えず財務バランスを維持できるのが大きなメリットです。消費税は非課税、2社間では精算時に「預り金」処理が必要な点を覚えておきましょう。不安な場合は顧問税理士に相談することを推奨します。

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💬 利用者の声

40代女性|中堅メーカー 経理課長

「初めてファクタリングを使った時、仕訳で迷った。顧問税理士に確認したら『売上債権売却損で営業外費用に』と即答。2社間の預り金処理だけ忘れないようにしている。」

30代男性|スタートアップ CFO

「VCからの出資交渉中に、借入を増やしたくなくてファクタリングを選択。BSに借入が載らないので、投資家への印象が良い。手数料は営業外費用なので営業利益にも影響なし。」

※個人の感想であり、全ての方に同様の結果を保証するものではありません。

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