ファクタリング利用時の仕訳・勘定科目・消費税の取扱い・決算書への影響を、具体例で解説します。
ファクタリングの会計処理は、「売掛金の売却」として扱います。銀行の手形割引に似た処理ですが、借入ではなく債権の売買である点が異なります。
ファクタリング契約・入金時:
現金預金 4,600,000 / 売掛金 5,000,000
売上債権売却損 400,000
売掛金500万円が消え、現金460万円と手数料40万円(売上債権売却損)に分解されます。
2社間ファクタリングでは、売掛先からの入金を一度受け取ってからファクタリング会社に送金する流れになるため、追加の仕訳が必要です。
① ファクタリング契約・入金時:
現金預金 4,600,000 / 売掛金 5,000,000
売上債権売却損 400,000
② 売掛先から入金があった時:
現金預金 5,000,000 / 預り金 5,000,000
③ ファクタリング会社に送金した時:
預り金 5,000,000 / 現金預金 5,000,000
3社間では売掛先がファクタリング会社に直接支払うため、精算の仕訳は不要です。
ファクタリング契約・入金時:
現金預金 9,700,000 / 売掛金 10,000,000
売上債権売却損 300,000
3社間は仕訳がシンプル。売掛先からの入金はファクタリング会社に直接入るため、精算仕訳は不要です。
ファクタリングは金銭債権の譲渡に該当し、消費税法上の非課税取引です(消費税法第6条、別表第一第2号)。
インボイス制度の影響もありません。ファクタリング会社からの適格請求書は不要です。
ファクタリングの最大の会計上のメリットは「オフバランス効果」です。
売掛金が減り現金が増えるため、流動比率が改善します。借入金は増えないため、銀行融資の審査にもプラスに働く可能性があります。
ファクタリングの手数料は「売上債権売却損」として営業外費用に計上されます。営業利益には影響しませんが、経常利益と当期純利益は減少します。
BtoBファクタリングの会計処理は、「売掛金の売却+売上債権売却損の計上」が基本です。借入とは異なるため、負債が増えず財務バランスを維持できるのが大きなメリットです。消費税は非課税、2社間では精算時に「預り金」処理が必要な点を覚えておきましょう。不安な場合は顧問税理士に相談することを推奨します。
「初めてファクタリングを使った時、仕訳で迷った。顧問税理士に確認したら『売上債権売却損で営業外費用に』と即答。2社間の預り金処理だけ忘れないようにしている。」
「VCからの出資交渉中に、借入を増やしたくなくてファクタリングを選択。BSに借入が載らないので、投資家への印象が良い。手数料は営業外費用なので営業利益にも影響なし。」
※個人の感想であり、全ての方に同様の結果を保証するものではありません。
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